「…神とは時に恵みを与えながら人に困難や罰を与えるだろう。私が神の善なる部分を担うなら、八重は困難や罰を与える役割を持っているだけなんだ。君が他人を傷つけたのも当たり前の事。自分の半身を傷付け様とした。神を害そうとすれば殺される。当然の話なんだよ」
その時、ふと。
『それこそ誼です。貴方が自分の役割をしないから、オオミカが自分の役割以上の事をする』
『綴さんは分かっている筈だ。普通から逸脱したくないが為に見ないふりしているだけ。ああ可哀想なオオミカ』
天満月シズカの声がリフレインした。
そう言う事だったのかと納得していたら、遠くからドアを開ける音が聞こえた。
「ーーーだから大事にしなさい獅帥。ミケよりも大事な存在なんだ」
匡獅さんの声はドアを開けた人物に掛けられて、私の意識は完全に闇に呑まれた。



