こっちまで頭が可笑しくなる。
その時、
「そうだ!」
天ヶ衣豊起はポンッと手を叩いてまた背を向ける。
そして、
「惣倉がゴタゴタしているから、それに乗じて妃帥を殺っちまおう!」
また荒唐無稽な事を言った。
「はあ?」
「そうだよ俺何で気付かなかったんだ。火種なんて一杯あるじゃん!やろうと思えば幾らでも手がある!」
背後に人が居るのも分かっているのに、平気で殺人計画を立てている天ヶ衣豊起。
と言うか人とも私の事を思ってもいないのか。
ああ…ガンガンする…。
「そうだそうだ!丁度面白い話を聞いたんだこれなら…!」
それとも何も出来ないと思っているのか。
グワングワン回る。
丸机に手を突きながら立ち上がり、花瓶を逆さにして手に取った。
「ありがとう唐堂綴!お前に初めて感謝したよ!」
「ねえ」
私の言葉に振り向いた男の側頭部にガシャー!と花瓶がぶつかった。
「は、あっ?」
天ヶ衣豊起は起きた事実に言葉も出ない。
割れた花瓶を投げ捨てて、倒れた椅子の足を持って振り上げた。
「や、め!」
振り下ろすると目の前のモノが悲鳴を上げた。
スーッと痛みが引いてくる。
「痛え…!何するんだよ!」
また痛くなって来た。
もう一回振り上げた。悲鳴が上がった。
痛みが治まった。
「クソ女…!」



