私の言葉にグルリと振り返った目は、怒りに大きな瞳を見開かせながら罵る様に言った。
しかもその内容が、
「喜びはしないだろうなあ!でも獅帥は特別なんだよ!人間じゃ無いんだ!あの妹が居なければより完璧な神なんだ!だから周囲はあの不良品に辛辣に当たる!完璧な獅帥には要らない存在だからだ!なのに今度は高々凡人の為に、2人も殺した!」
「…殺した?」
私の知りたい内容だったので思わず聞き返してしまった。
「お前知らないのか?それも知らずに獅帥の傍に居たのか…呆れるよ全く何でお前みたいのが」
ぶつぶつ言いながら天ヶ衣豊起は、オオミカに纏わる話を聞かせてくれた。
「オオミカの一言で人が死ぬって?」
「実際に死ねに近い言葉を言われて、首を吊った人間が何人も居たんだよ。それを神の怒りだ天罰だって老人連中は言うけどなあ。そりゃあオオミカと言う完璧な存在から自身を否定された事で生きる希望が無くなる上に、周囲からの風当たりも厳しくなって耐えられなくなるって話なんだよ、だからオオミカを怒らせない様に周囲は細心の注意を払う、馬鹿らしいけどなあ」
ゾワリと背筋が寒くなる。
周囲が気を利かせた結果なのか、それとも本当に言霊の様なモノがあってそうなってしまったのか。
でも、
「…獅帥君だってまさか自分の言葉でそんな、」



