過つは彼の性、許すは我の心 参



 天満月…と書いてアマミツキと読ませるらしい。

 
『本当はアマミツツキと読むらしいけどね。天満月と書いて字の如く、天と言う字が入っているから、あっちは天満月も七曜家だって言いたいんだろうけど…そもそも天満月は天條と天満月を同一視する様な考えを持っているから、煙たがられているんだよ』

『同一視?』


 木野島君は頷いた。

 火ノ宮君はプリプリしているし、渚君も訳分からんと言う状態(ほぼ私と一緒)で腕を組んで聞いている。

ーーー天満月シズカと名乗った彼は、私の反応愉しむだけ愉しんで、颯爽とその場から去った。

 残された私は冷え切ったご飯(渚君除く)を突きながら、彼と言うよりは天満月家について詳しいシンカン2人に話を聞いていた。


『ただ何故同一視しているのかは後世には伝わっていないし…しかも天満月って天條以上に秘密主義なんだ。俺達親戚間の結婚も多いから、横の繋がりも強くてね。小さな事から大きな事まで情報が伝わってきやすいのに、それもないから余計に…正直俺達が王だと仰ぐ天條と私達は一緒なんですって言われても何だコイツって感じ』

『へえ…』


 話し終えた木野島君はうどんを飛び散らない様に啜った。


『…代々付き合いがあるのも、その時の天條の当主ぐらいで、匡獅さんの代で断交する前は、僕達が会うのは大きな集まりぐらい。それも当主が挨拶するぐらいだったのに、何で今更…』