過つは彼の性、許すは我の心 参

 

 彼は私の耳元に唇を近付けて、今度こそ私にだけ聞こえる様に、


「彼が何をしていたのかーーー…」

 
 淡々と事実のみ告げて来た。

 それは以外でもなく、それでも信じたくもなくって、私は目を瞬かせる。


「何で驚いているんですか?」


 首を傾げながらも彼は朗々と語る。


「綴さんは分かっている筈だ。普通から逸脱したくないが為に見ないふりしているだけ。ああ可哀想なオオミカ」

「そんな事な、」

「本当に?」


 愉しげに目を歪ませて、口角には心からの笑みを乗せている。


「つづちゃんどうした?」

「っ…」


 渚君には話せない。

 彼はよく分かっている。

 私の狡さとーーー…。


「綴さん是非聞いてみてください、貴方のオオミカに」


 妃帥ちゃん達…いや獅帥君の事を。