そのアマミツキシズカと名乗った彼は、雰囲気は年相応なのに…何だろう強い違和感がある。
「同じ?」
火ノ宮君の質問に答えずに、私にだけ妖しく笑う。
分かった、違和感。
頭が痛くならないのが不思議だ。
「そう、それ」
「…」
「自覚していないだけ」
彼は危険だ。
他の人は頭上にハテナマークだけれど、私は彼の言っている事が分かる。
「僕と綴さんは特に一緒」
「知らない」
「嘘つき」
すかさず彼は指摘して逃げ場を無くす。
唾を飲み込む。
「何の話や?」
「さあ…」
私達の方が不穏になり始めて渚君と木野島君が首を傾げている。周囲も騒めく。喧騒の中心なんて、いつもの私なら身体を縮こませて嫌がるだろうが、今の私は彼の存在を無視出来なかった。
皆んなにはそう見えないけれど、確実に追い詰められている。
彼は態と沢山の人が居る中で、私と彼だけに通じる言葉で話しをしている。
「嘘つきって…」
「ふふよく言われるでしょう。僕達は彼等の様に優秀って訳でないから、リスクヘッジしているのに過ぎないだけなのにね?」
ああ彼は確信犯だ。
私が無意識に考えない様にしている事を曝け出そうとしている。
「僕同族だから一応注意しに来たんですよ」
「注意?」
「それこそ誼です。貴方が自分の役割をしないから、オオミカが自分の役割以上の事をする」



