過つは彼の性、許すは我の心 参



 其処に、


「海祇おっす」

「おー」


 木野島君に火ノ宮君が、おぼんにご飯を乗せて現れた。

 
「海祇ご飯は?」

「食うてから来た」


 2人は私と渚君の対面に座り、


「…海祇あんまりうちのミケと2人っきりにならないで貰う?」

「…ああ?」


 いきなり一触即発ムードに発展した。


「ふ、2人とも…」

「ここ人前だぞ」


 私と木野島君は2人の空気にアワアワしながら、止めても無言の睨み合い。

 渚君に黙らされた周囲の学生達もざわざわし始める。


「自分らのルールに俺を巻き込まんとけや」

「そうだけど、実際この学園では適応されるんだ。郷に入ったら郷に従えって言うでしょう」

「ハッ…何が郷や。自分らのは思想の押し付けやろう」


「はあ?」


 天條一の狂犬火ノ宮君も引かない。

 木野島君をチラリと見たが、ブンブンと手を振られて仲裁自分無理!とジェスチャーで返された。ですよね…。

 頼む誰でも良い!そう思った瞬間、


「綴さん。そう言えば僕の名前伝えてなかったんですよね」

「え?」


 さっきの中等部生の彼が、このグラウンドゼロの中心である私の傍に居た。

 何方かがみじろきしたら殴り合いしかねない2人も目を丸くして私達を見ていた。

 そして彼はニッコリと微笑む。

 彼が以外と顔立ちが整っている事に、今更ながら気付く。