其処に、
「海祇おっす」
「おー」
木野島君に火ノ宮君が、おぼんにご飯を乗せて現れた。
「海祇ご飯は?」
「食うてから来た」
2人は私と渚君の対面に座り、
「…海祇あんまりうちのミケと2人っきりにならないで貰う?」
「…ああ?」
いきなり一触即発ムードに発展した。
「ふ、2人とも…」
「ここ人前だぞ」
私と木野島君は2人の空気にアワアワしながら、止めても無言の睨み合い。
渚君に黙らされた周囲の学生達もざわざわし始める。
「自分らのルールに俺を巻き込まんとけや」
「そうだけど、実際この学園では適応されるんだ。郷に入ったら郷に従えって言うでしょう」
「ハッ…何が郷や。自分らのは思想の押し付けやろう」
「はあ?」
天條一の狂犬火ノ宮君も引かない。
木野島君をチラリと見たが、ブンブンと手を振られて仲裁自分無理!とジェスチャーで返された。ですよね…。
頼む誰でも良い!そう思った瞬間、
「綴さん。そう言えば僕の名前伝えてなかったんですよね」
「え?」
さっきの中等部生の彼が、このグラウンドゼロの中心である私の傍に居た。
何方かがみじろきしたら殴り合いしかねない2人も目を丸くして私達を見ていた。
そして彼はニッコリと微笑む。
彼が以外と顔立ちが整っている事に、今更ながら気付く。



