過つは彼の性、許すは我の心 参



 律動は緩まる所から深くなり、時々声を聞きたくて唇を離すとその漏れ出る声がどんどん甘さを帯びていくのを感じて堪らなくなった。


「んっ…あっ…あっ…んっ…!」

「っ…」


 駆け巡る快感がお互いに最高点に辿り着きそうになって、グッと更に深く抉った。


「あっー!」


 感極まって出た彼女の嬌声が部屋に響く。

 担がれた足が弓形にしなり、彼女の中に吐き出した。


「はあっ…はあっ…」

「はあっ…!」


 ドクドクと流れ出る精が彼女の中を満たす。

 彼女もその拍動を感じているのか、自身の下腹部を手で撫でて呆然としている。その姿にまた出し切った欲望が頭を跨げる。


「し、すいく、」


 舌足らずな彼女の口を塞ぎながら膝に乗せる。腰を揺すりながら短い嬌声を響かせる彼女は、するりと俺の首に両腕を回して深く口内を貪り始めた。受け身だった彼女が急に欲情したのか、早く終わらせたいのか分からなかったが、今まで感じた事の無い高揚感に支配された。


「んっはあ…んっんっ…!」

「くっ…!」


 彼女も俺の律動に合わせて腰を動かし、2人で快感を追う。今は彼女が一緒に歩幅を合わせてくれる感覚に、先程よりも強い快感を自分の中で渦巻き、興奮のまま一気に果てていた。

 荒い息が、お互いの数センチも無い距離で聞こえる。

 彼女が俺の額に擦り寄せて、顔を覗き込まれた。