過つは彼の性、許すは我の心 参



 いつの間にかだった。

 彼女に纏わる全てに、自分の感情が左右される様になった。

 だから今回も、


『今更かもしれないけれど、離れた方が…』


 彼女のその言葉に憤りが身体中を支配した。

 止められなかった。

 感情の赴くまま口を突いて出た言葉は、母親との約束を破るモノ。

 
『綴を俺のミケにする』

『獅帥君!』


 彼女の否定は聞きたくない。

 妃帥に誘導された気もしたが、自分から離れるなんて考えられなかった。


『獅帥、くんっ…!んっ…』


 彼女が良く鳴く場所は覚えている。

 以前はもっと時間を掛けて彼女の身体を開いていったが、記憶を辿り、性急に彼女を導いてーーー…。


「あっ…!!」


 一気に彼女を貫いた。

 深い場所まで入り込み、歯を食い縛る。

 歯を食いしばらなければ直ぐにでも果てそうで、息を少しだけ吐く。一際高く鳴いた彼女が「あっあっあっ」と断続的な悲鳴が口からで漏れ出て、俺を強く縛り付ける。

 押し寄せる快感をいなしがら、彼女の下腹部を撫でればビクンと身体が揺れる。彼女の瞳から大粒の涙が溢れた。

 彼女の瞳から涙が溢れる姿に欲情し、涙を吸いとる。

 塩味を感じる筈なのに甘く感じる。

 それにまた興奮し初めて、片足を肩に掛けると律動を再開する。

 途端に意識が現実に戻った彼女は「ま、あっ…!」と、キスし過ぎて赤くなった唇に齧り付く。