「お父様、ありがとう」
「ああいいんだよ妃帥」
にっこりと微笑み合う麗しき親子の図に、おじさん達や天女目美女軍団も魅入っている。
「ねえ何の話をしていたの?」
「ああ、私も気になっていた。何があったんだ?」
妃帥ちゃん後から来るって言っていたけれど、匡獅さんとお話していたんだ…。
「ーーー獅帥様が妹君のミケに対して《《過剰》》に接せられている事についてお話ししていました」
「過剰?」
天女目春日の言葉に匡獅さんは私達をチラリと見て「…いいじゃないか。私もミケでは無い相手にアレぐらいの事はした事ある」と何気に最低発言をした。
「…しかし掟の乱れは、世の乱れでございます。これが繰り返される、恐ろしい出来事への前触れとならなければならないといいのですが…」
「まあ恐ろしい出来事。それは大変ねえ」
手を頬に当てて、可愛らしく小首を傾げる妃帥ちゃん。
やっぱり妃帥ちゃんは可愛いなあ…。
場違いにも妃帥ちゃんの可愛さにメロメロになっていれば次の瞬間、その熟れた柘榴の様な唇から飛び出した言葉に目を瞬かせる事になった。
「そんなに掟が大事ならーーー綴もお兄様のミケにしてしまえばいいじゃない」
数秒の沈黙が場を支配する。
私もえ?と思ったが、何故だか獅帥君までもがピシリと固まる。
「ぷっ」
そんな中で、誰かの吹き出す様な声が近くで聞こえた。



