私は自分の姿を見下ろした。
「…」
か、完全に負けている…。(勝負していた訳ではないんだけれど)
左側に居たお陰で老女率いる毒花軍団(withリタ)も気付いていないが、彼方は完璧武装をした美女軍団で、直前まで土いじりしていた未武装の私じゃあ勝負にもならない。
「…また来たのか」
「だって獅帥さん中々捕まらないから」
また、とか言っているからこう言うのしょっちゅうあったって事?
そもそもリタの獅帥君に対するあの態度を叱責されないのって…。
リタって土師だよね。
『俺、多分これからつづに嫌われる様な事をせなあかんくなる…かも』
もしかしてこの事を言っていた?
天女目春日と言うより天女目家がリタをバックアップしている?
「これからご飯でしょう?私も一緒に聞きたいです。いいですか?」
「え、」
「ああ…」
サラリと獅帥君の腕に自分の腕を絡めて、これから大事な話をする場に一緒に行ってもいいよね?と、言外に言うリタに周囲のおじさん達はタジタジだった。
「…」
そんな姿を見ていたら一度奮起した気持ちは萎んで、もう頭の中は撤退の2文字が埋め尽くしていた。
帰ろ…。
ごめん妃帥ちゃん私この空気で割り込むのは流石に出来ない。
そう踵を返そうとした瞬間ーーー…。
「綴?」
「っ」
うぶっと声が出そうになったが何とか堪えた。



