過つは彼の性、許すは我の心 参



 単純に今直ぐ出来る事と、妃帥ちゃんに?雇われている事を考えれば、少しは働かなきゃと言う気になって来る。(その考えついた先がお出迎えって…と言うのは無し)


『私も後から行こうかしら』

『妃帥ちゃんも一緒に行く?』

『ええ…でも綴はこれからカズミに庭園の管理指導されるんでしょう?カズミを連れて行くから、私は後よ』

『そうだった!行って来る!』

『気を付けて』


 と、言う事があって、今そのエントランスに居た訳なんだけれど…。

 人の波から聞こえる会話も一向に終わる気配がなく、出るタイミングを窺っていれば、エントランスに入る為にある左右のドアの、右側の方から更に大名行列が現れた。


「ーーー獅帥様。おかえりなさいませ」


 出た。

 幽鬼の様に現れたその老婆はーーー天女目春日。


「どうぞこちらへ」

「お荷物お持ちしますわ」

「す、すまない」

「いいんですよ。おほほ…」


 その後ろから毒花達がすかさず現れて、他の大人達も絡め取って行く。れ、連携ぷ、プレー。

 妃帥ちゃんが『綴()お出迎えしたら』と言っていたけれど、まさか毒花達のお出迎えがあるとは…。

 しかも、


「獅帥さん!」


 リタまでいらっしゃる。


 薄紅色の着物を着たリタは、髪を結い上げ、化粧も大人っぽくしていて遠目でも色気纏う美少女にしか見えず、周囲に居た大人達が思わず感嘆の溜息が漏れるのも頷ける姿だった。