過つは彼の性、許すは我の心 参



 殊更申し訳なくなった。

 身体の弱い妃帥ちゃんにとって、自分の分もオーバーワークする働き詰めの獅帥君を見ているのは辛いだろうに、その獅帥君の負担になる様な事をさせているなんて…。

 私のせいで余計に負担を掛けてしまっている現状。

 そうなると、どうしたら獅帥君に恩返し出来るのかと考えてしまう。

 だけど恩返しって何するのって話になって来る。そもそも今やっている仕事の手伝いなんてまず無理だし、獅帥君個人に働き掛けられる事にしないと。

 
『うーん…』

『どうしたの?綴』

 
 私ごときがやれる事なんて限られているしなあ…。

 首を傾げている超超超可愛い妃帥ちゃんの横顔を見て良案が出る事を期待したが…。


『取り敢えず…お帰りなさいってお出迎えしようかな』

『お出迎え?』

『うん』


 お父さんが綴達にお出迎えされると明日も頑張れるぞーなんて言っていたから、小さな頃は頑張って起きて玄関で待っていたなあ。(因みに今は普通に寝ていて、この間お父さんに、綴も大人になったねとか言って切なげな顔をされた。ごめんねお父さん)

 妃帥ちゃんにその話をしたら『いいんじゃない?お兄様も綴にお出迎えされたら喜ぶわ』とお墨付きを頂いたが、思い付きも良い所のこの案に私自身が自信ない。