でも命を救われて気分も良くてで、これ以上はないモノねだりなんだろう。

 考史にもルイ君にも死ぬ程心配された。特にルイ君は帷有墨の脅威を目の当たりにしていたので、本当に申し訳なかった。

 渚君達と会った時はルイ君は安心して腰が抜けたらしい。


『つーちゃん。突っ込めって言ったけど、危ない事で死んじゃったら、流石に治せないよ僕』


 と、ルイ君に真面目な忠告までされた。

 勿論考史にも注意されたけれど、


『綴…正直何回死にかけてんだ』

『…面目ないです』

『ーーーこの前のカラオケの件だってあんな大事になって…天災だなんだってじーさんばーさん大騒ぎだったんだぞ』

『…カラオケって?もしかして獅帥君が来たアレ?騒がせたのは申し訳ないけど、アレは獅帥君のせいじゃあ』

『…綴知らないのか?』

『へ?』


 話が何だか噛み合っておらず、ハテナマークを咲かせている私に考史の方は驚いた様な顔をしていた。


『何にも聞いてない?』


 考史にクラス会に出た友達の名前を言われた。この間連絡取った時は何にも言ってなかったが、ああでもユウナの話に触れた時に、妙に口篭った雰囲気だった。


『ユウナの話?』

『そうそう』

『何を?』


 考史は『ーーーだから』と言い掛けた瞬間、