感じ方の違いかもしれないけれど…。
「獅帥がトドメ刺したと?」
「違う!そう言う意味じゃなくって」
庇ってくれたのにそんなつもりで言ったんじゃ。
見下ろす一葉師匠の美麗な顔立ちには少しの憂いが乗せられてーーー…。
「ある意味正解だろ」
思ってもみない事を私に言った。
「それって…」
「お前そろそろあの時間だろう」
「あ、」
スカートのポケットに入った携帯の時間を確かめたらもうそんな時間。
膝下まであるロングのスカートを払い、私も捲っていたシャツの袖を戻す。
「お前薄着過ぎねえ?」
「急ぎで色々持って来たから…今度からは作業に適した服を着て来るよ」
近くに置いてあったカーディガン羽織ってみたが、確かに寒い。
精神的に不安定だった私を1人にしない様にする為に、お母さんも仕方なく早い段階で天條邸に行く事を許可してくれた。(お母さんは新しい職場環境で中々目を掛けられないから苦渋の決断だったらしい)服とか諸々詰め込めるだけ詰めてくれたから、見合った服装がなかった。後から送ってくれるって話だけれどいつになる事やら。
でも人前出るならいいよね、これでも。
土や葉が付いていないか確認する。
「一緒に行くか?」
「ううん大丈夫。妃帥ちゃんの事をお願い」



