過つは彼の性、許すは我の心 参



 花々が咲いている。

 木漏れ日が咲く庭園で、花々が水に反射してキラキラしている。


「綺麗だなあ、お花さん達」

「空元気だな」


 あははと笑えば近くに居た…一葉師匠に指摘されて、笑った顔のまま止まる。


「そうだよ、ね…」


 しゃがんで身体を丸めながら、四葉のクローバーを眺める。


「自殺だって?」

「ちが!」


 う、と言い掛けて直ぐに座る。


「うん…何が何だかさっぱりで…」


 事実だった。

 ナオの所からボロボロになって帰って来た私と、私を助けてくれた獅帥君は、あの後警察に保護された。その時夢の中だった訳だけれど、呼び出されたお母さんが獅帥の襟首を掴んでいたのが視界に入った瞬間覚醒した。(起きた後はこってりと絞られた)

 そしてお母さんと一緒に警察から事情聴取されていた頃に通報があった。


「焼身とはね…何でまた」


 一葉師匠の言葉に何も返せなかった。 

 自殺かどうかハッキリしてはいないが、私への暴行やナオ自身の追い詰められた状況からして、自殺だったのではないかとの事だった。

 加害者側からの気まぐれで仕事を止めさせれ、精神的に追い詰められている所で、非合法の薬に逃げ、叔父さん以外の身近な存在である私に疑心暗鬼となった末ーーーー。


「…どうすれば良かったのかな」

 
 いつでも私は間に合わない。

 何をどうすれば変わったのか。