此処最近の不調が嘘かの様に良くなった。
不眠も良くなり、多少の怪我を負ってもお釣りが来るぐらいの清々しい気分。
帷有墨の暴挙には私の周囲の人は驚き、憤り、悲しんでくれたが、それを越して元気が漲っていると言うか。
「綴素敵ね!」
「えへへー…」
足に負担を掛けない程度にクルクルと回ると妃帥ちゃんが嬉しそうに笑う。
妃帥ちゃんの笑顔が1番の元気の源です。(断言)
あのビリビリに破かれたドレスは、製作に関わった全ての人に謝罪(獅帥君が一緒に謝ろうとして皆んなに止めろ!天條を止めろ!と言われてしまった)した所、何と言う事でしょう驚きのリフォーム力でリメイクしてくれ、こうやって文化祭に来れなかった妃帥ちゃんに見せびらかす事が出来たのです。
ドレスは買い取りする形で…と思ったら、獅帥君がしれっと購入してくれて、プレゼントと言う形で私にくれた。
色んな意味でワタワタしてしまったが、機嫌が良かった獅帥君は、庶民に気前よく施しを与えている様な感じで、他のクラスメイトにもそれぞれ労いやそれなりの褒賞を与え、クラスメイト達は獅帥様ははー!となった。良いのかコレは。
渚君は、
『今のアイツ気味が悪い』
とケッと言って、私の身体を心配してくれた。
欲を言えば渚君のコスプレ楽しみたかったし、他のクラスの催し物も楽しみたかった。



