過つは彼の性、許すは我の心 参



 そして可愛い我が子の危機的状況に夫婦2人で寄り添い懇願する姿は、声には出さないものの同情の視線が多く寄せられた。

ーーーパンパンッ!


「話は分かった」


 俺が手を叩くと、自分の高説や悲劇に酔った者達が注目する。

 極めて笑顔に見える様努力するが、恐らく武凱の顔色がどんどん悪くなっている所を見るに、笑ってはいないんだろう。

 だってなあそもそも。

 
「ーーー私に関係があるのか、それは」


 俺の言葉に部屋が静まり返る。

 静まり返るだけでは困るんだが。


「人が死に続けているのも、娘が危篤の状況も神の御意志か?神は私なのに?私は1回も望んでいないぞ」

「しかし!」

「おい武凱」


 流石に苛つく。


「こんなくだらない事で私を呼びつけたのか。結構暇らしいなあ」

「も、申し訳ありません!そう言う訳では!」


 武凱まで土下座しかねないので早々に命令する。


「不快だ。さっさと私以外の人間をこの部屋から追い出してくれ」

「オオミカ様!娘は!」


 俺の睥睨に一瞬ビクついたが、


「…っどうか貴方のシンカンを排斥するだけでいいのです!どうせあの一族の出なら文句も言わないでしょう、どうか!」


 尚もと食いつて来る夫婦。

 大方誰かの手駒にされているのは分かっていたが、正直腹の奥底からムカついていた。

 俺が八重をシンカンから下ろして、娘が良くなる?

 鼻で嗤ってしまった。


「っは…馬鹿げている。私がオオミカなのに人ごとき(・・・・)お前らの意見に何の価値がある」

「ですが!」


 ああ五月蝿い。