そして可愛い我が子の危機的状況に夫婦2人で寄り添い懇願する姿は、声には出さないものの同情の視線が多く寄せられた。
ーーーパンパンッ!
「話は分かった」
俺が手を叩くと、自分の高説や悲劇に酔った者達が注目する。
極めて笑顔に見える様努力するが、恐らく武凱の顔色がどんどん悪くなっている所を見るに、笑ってはいないんだろう。
だってなあそもそも。
「ーーー私に関係があるのか、それは」
俺の言葉に部屋が静まり返る。
静まり返るだけでは困るんだが。
「人が死に続けているのも、娘が危篤の状況も神の御意志か?神は私なのに?私は1回も望んでいないぞ」
「しかし!」
「おい武凱」
流石に苛つく。
「こんなくだらない事で私を呼びつけたのか。結構暇らしいなあ」
「も、申し訳ありません!そう言う訳では!」
武凱まで土下座しかねないので早々に命令する。
「不快だ。さっさと私以外の人間をこの部屋から追い出してくれ」
「オオミカ様!娘は!」
俺の睥睨に一瞬ビクついたが、
「…っどうか貴方のシンカンを排斥するだけでいいのです!どうせあの一族の出なら文句も言わないでしょう、どうか!」
尚もと食いつて来る夫婦。
大方誰かの手駒にされているのは分かっていたが、正直腹の奥底からムカついていた。
俺が八重をシンカンから下ろして、娘が良くなる?
鼻で嗤ってしまった。
「っは…馬鹿げている。私がオオミカなのに人ごときお前らの意見に何の価値がある」
「ですが!」
ああ五月蝿い。



