過つは彼の性、許すは我の心 参

 

 追いついたらしい獅帥君が階段を降り切った所に居たが、もう私は靴を履いていた。


「留守番してろ!バーカバーカ!」


 貧困ボキャブラリーで獅帥君を罵りその場を退散した。(鍵は閉めましたとも)