「…?どうした琴音。そんなに黙って。」
「なーーんでモデルやめちゃったんだよ結由!」
そう。結由は”元”ちょーーーぜつ人気モデル。一世を風靡し、私には凄さが説明できないような凄い賞を沢山取っていた。
なのに結由は二ヶ月前のたった一度の会見でその立場を全て捨てたのだ。
「はぁ?またその話しなきゃなの?気まぐれだよ、ただの。何回も言ったでしょ?」
「うそだそんなの!!私はわかる!!うそついてるでしょ!!!!!!」
「はいはい。じゃあなんで琴音はアイドルなんか始めたんですかー?」
「わっ、わざわざきくな!!しってるでしょーが!!」
その話に私は弱い。
そう、何を隠そう私、藍白 琴音はアイドルなのだ。
そんなことになったきっかけは、今から二ヶ月前のこと…
