1週間だけ。

おばさんが何か引き出しからものを取り出して俺に見せてきたのはピンク色のリボンの着いた1つの小さな指輪だった。
「これは…」
「澪夏が付けてたものなの。この前掃除してる時に見つけてね。あの子、この指輪を大事にしていたから」
「でも、それなら俺ではなくおばさんが持っていてください」
「ううん。凪冴くんに持ってて貰いたいの。私も歳とってきたしね、より長く澪夏を覚えてくれる凪冴くんに持ってて欲しいわ」
「…俺でよかったら。」
 そういうとおばさんは俺に指輪のケースと一緒に小さな袋へ詰めて渡してきた。確かにこの指輪澪夏が生前大切にしてきた指輪だ。小さなピンク色の宝石で埋められてるリボン。澪夏が13歳の誕生日に両親から貰った指輪だ。
 少しして俺は澪夏の家から澪夏の墓へ向かっていた。