家を出てからどれくらい経ったのだろうか。俺は雷斗と一緒に_________女の子を待っている。
「お前さ、1人で勝手に誘うなよ。」
「何だよ凪冴。ほら見ろこの子可愛いだろ?お前のこと気になってるんだとさ。いい加減お前も恋愛しろよー。かっこいいんだからさ」
 雷斗なりの気遣いでもあるだろう。俺が今まで彼女がいないと話すとあいつは色々な女の子を紹介してきた。もちろん俺は断ったけど。
「凪冴ってさ、どういうのがタイプなの?でもあの女優は好きだよな何だっけ。まあお前は、どんだけ可愛いヤツ連れてきても好きにならないよな。モテるヤツってそういうもんなんかなー。羨ましいわお前」
「何言ってるんだよ雷斗。お前だってモテるくせに」
 雷斗はモテる。ただでさえ俺にたくさんの女の子を紹介してくるのだから。雷斗が言っていた女優はおそらく澪夏と雰囲気が似ているあの女優だろう。大人になった澪夏の姿なんて見れないのに俺は…笑。少し切なくなりつつ2人でたわいのない話をしていると2人の女の子が来た。