1週間だけ。

「澪夏、ここで待ってろ。」
 俺はそういって澪夏を庭の木の影に隠れさせた。俺が家に戻ったのは荷物をまとめて東京に戻るためだ。俺が急遽東京に戻ると親に伝えると当然驚かれ、引き止められた。それよりも今は澪夏の方が大切だ。
 荷物をまとめて外に出るといるはずの澪夏がいない。どこにいるんだ。やっぱり俺の幻覚だったのか。慌てていると澪夏が自分の家の外にポツンと立っているのに気がつく。
 澪夏はバレないように窓から自分両親を見つめていた。愛おしそうな表情で。自分の両親を間近に見れて幸せなのだろう。涙目になっていたのは…秘密にしておこう。
「本当にいいんだな。澪夏」
「もちろん!!東京の目黒に住んでるなんていい暮らししてますね〜。あー!楽しみ楽しみ!!早くロマンスカー乗ろ!!」