おひとりさま婚

アンポリのお姉さんは、部活の先輩だったので、互いを知ってはいるが⋯⋯。

先輩が中学を卒業して以来会っていないし、私のことを可愛いなんて言っていたのは、一体どれだけ昔の話だろう。

「そう?私でいいなら」

「サンキュ!じゃあ、連絡先を⋯⋯」

知り合って28年にして、初めてアンポリと連絡先交換をした。


夕飯もシャワーも済ませ、キンキンに冷えたビールを飲むのが至福の時。

パソコンで自分のブログを見ながら、どうしてCynthiaが自分だとバレたのか不思議に思い、過去の投稿を遡って見ていたら、新着メールの通知が来た。


【件名 孤高のCynthia様】


アンポリからである。

いちいち憎たらしい⋯⋯。

何やら、先程の模擬挙式の話のようだが、私は、メールを打つのがあまり好きではない。

面倒なので、電話をかけた。

「おお!孤高のCynthia様からのコールだ!」