おひとりさま婚

驚いたのは、新郎役がアンポリであるということより、アンポリってこんなに格好よかったっけ?ということである。

何しろ、アンポリのことを男として意識して見たことなど、一度もないから。

ヒールの高さで170をオーバーしている私が相手でも、丁度いいぐらいに上背がある。

いわゆる、シュッとした感じだ。

好みはあるだろうけれど、顔立ちにしても二枚目の部類に入るだろう。

この模擬挙式は、いわゆる人前式。

なので、宗教的なニュアンスは特にないだろうと思っていた。

式の流れの中にある、誓いのキスというのも、初対面の人を相手に、いきなりそれはないだろうと思った。

もし、あったらあったで、もういい大人なのだから、さほど気にしてはいなかったのだが⋯⋯。

相手が、知っている人⋯⋯アンポリとなると、それは流石に戸惑いを禁じ得ない。

そんな思いとは裏腹に、模擬挙式は粛々と進行してゆく。