金魚のように口をぱくぱくさせている私を見て、キョウはほんの一瞬困った顔を覗かせた。が、すぐにいつもの人をからかうような、少し意地悪な笑顔へと戻す。
「分からなければ、アイツに聞いてみればいい。
ま、アイツの方はユリアのあんな姿やこんな声まで全部知ってるから、遠慮することもないし」
………………!!
私は赤面して言葉を失う。
考える前に、キョウの傍にある枕を取り上げ、もう一度至近距離で思いっきりぶつけていた。
「もういいっ」
ありえない。
どういう趣味してんのよ!この変態っ
エロ魔王!!
キョウは困る様子も焦る様子もなく、クツクツと喉の奥で笑っている。
「もうキョウとはエッチしないんだからっ」
朝からそんなことを叫ぶのもどうかと考察する余裕すらなく、そう言いながら私はベッドを抜け出した。
いつもより早いけど、シャワーを浴びよう。
そう思って寝室のドアを開ける。
「ああ、ユリア?
アイツ、リビングに居るから見られたくなかったら気をつけてね」
キョウの声が背中から聞こえたときには全体的にもう手遅れで。
目の前に居た金髪で見目麗しい青年が、ベビードール姿の私を見て意味ありげににこりと微笑んだ後だった。
しかも、どう見ても私の目には彼が全裸にしか見えないし。その上、彼の身体もいろいろ描写しづらい状況になってたり……朝だし。
えーっと……。えええーっと。
私は優しく響く「ユリアちゃん、おはよう」の声に返事をすることすら拒否し、バスルームへと走っていた。
……もう、こんなの嫌~~~!!
私に健全な日常生活を返して~~~!!
「分からなければ、アイツに聞いてみればいい。
ま、アイツの方はユリアのあんな姿やこんな声まで全部知ってるから、遠慮することもないし」
………………!!
私は赤面して言葉を失う。
考える前に、キョウの傍にある枕を取り上げ、もう一度至近距離で思いっきりぶつけていた。
「もういいっ」
ありえない。
どういう趣味してんのよ!この変態っ
エロ魔王!!
キョウは困る様子も焦る様子もなく、クツクツと喉の奥で笑っている。
「もうキョウとはエッチしないんだからっ」
朝からそんなことを叫ぶのもどうかと考察する余裕すらなく、そう言いながら私はベッドを抜け出した。
いつもより早いけど、シャワーを浴びよう。
そう思って寝室のドアを開ける。
「ああ、ユリア?
アイツ、リビングに居るから見られたくなかったら気をつけてね」
キョウの声が背中から聞こえたときには全体的にもう手遅れで。
目の前に居た金髪で見目麗しい青年が、ベビードール姿の私を見て意味ありげににこりと微笑んだ後だった。
しかも、どう見ても私の目には彼が全裸にしか見えないし。その上、彼の身体もいろいろ描写しづらい状況になってたり……朝だし。
えーっと……。えええーっと。
私は優しく響く「ユリアちゃん、おはよう」の声に返事をすることすら拒否し、バスルームへと走っていた。
……もう、こんなの嫌~~~!!
私に健全な日常生活を返して~~~!!


