二人の間に横たわる、多くの問題の一つを想い私は眉間に皺を寄せた。
でも。
それは後で悩めばいいこと、よね?
朝は短いし、キョウが質問に機嫌よく答えてくれる時間も短いの。
三つ目の質問。時間的にもそろそろ最後かも。
いくらなんでも『吸血鬼の飼い方について相談していたので遅刻しました~♪』、なんてことを口走るおかしな女子高生にはなりたくない。
いくらクラスで吸血鬼が流行っているとしても。
降参。
と、心の中で白旗をあげた。
あの黒猫が魔界の生物である以上、私に答えが導けるはずがない。
振り回されるのがオチだ。
……って、既に十二分に振り回されている気がしなくもないけど。
私は慎重にシーツを身体に巻きつけながらゆっくり身体を起こす。
「いまさらそんなことしても、手遅れなのに」
なんて言いながら意味ありげに笑っている顔の良い悪魔の言葉はこの際無視。
「質問三、キョウはアイツをどうして欲しいの?」
真っ直ぐに、その黒い瞳を見て問う。
誤魔化すようでもなく、キョウはただ、緩やかに口角を上げた。
「ユリアの好きにすればいい」
……そ、それが分からないから聞いてるんじゃない!!
優しさを蜂蜜に溶かし込んだような甘い口調で言われても、ものすごーく困るんですけど!?
でも。
それは後で悩めばいいこと、よね?
朝は短いし、キョウが質問に機嫌よく答えてくれる時間も短いの。
三つ目の質問。時間的にもそろそろ最後かも。
いくらなんでも『吸血鬼の飼い方について相談していたので遅刻しました~♪』、なんてことを口走るおかしな女子高生にはなりたくない。
いくらクラスで吸血鬼が流行っているとしても。
降参。
と、心の中で白旗をあげた。
あの黒猫が魔界の生物である以上、私に答えが導けるはずがない。
振り回されるのがオチだ。
……って、既に十二分に振り回されている気がしなくもないけど。
私は慎重にシーツを身体に巻きつけながらゆっくり身体を起こす。
「いまさらそんなことしても、手遅れなのに」
なんて言いながら意味ありげに笑っている顔の良い悪魔の言葉はこの際無視。
「質問三、キョウはアイツをどうして欲しいの?」
真っ直ぐに、その黒い瞳を見て問う。
誤魔化すようでもなく、キョウはただ、緩やかに口角を上げた。
「ユリアの好きにすればいい」
……そ、それが分からないから聞いてるんじゃない!!
優しさを蜂蜜に溶かし込んだような甘い口調で言われても、ものすごーく困るんですけど!?


