ぞわりと。背中に何かが走っていく。
「何、言ってるの?」
「何って、僕の見解だよ。
それに、ユリアちゃんって甘すぎるよね。
ねぇ、人間は性善説って言うのに基づいて生きてるんだっけ?
だとしたら、どう考えても魔界の生き物なんて性悪説に基づいた生物だとは思わないわけ?」
ゆっくりと、右手を引き寄せられ、身体ごとジャックに抱き寄せられる。
……ダメっ
私は渾身の力を振り絞って、ジャックを突き放そうとした。
でも、ダメ。
ジャックはびくりともしない。
「ほら。
ここで吸血鬼の餌食になっちゃうかも、なんて。
想像しなかったの?」
耳元に響くのは、優しい声音。
言葉の内容なんて、気にさせないほど、ひたすらに甘い口調。
「だって」
「なぁに?」
ベッドの中で耳にするのに、ぴったりなほどの甘い調べ。
そして、それと相反するような強い力。
情けないほどに膝が震えているのが、自分で分かる。
「ジャックはっ」
「ん?」
鼻に抜ける声は、セクシーだ。
私の言葉をかき消すほどの、威力を携えている。
「何、言ってるの?」
「何って、僕の見解だよ。
それに、ユリアちゃんって甘すぎるよね。
ねぇ、人間は性善説って言うのに基づいて生きてるんだっけ?
だとしたら、どう考えても魔界の生き物なんて性悪説に基づいた生物だとは思わないわけ?」
ゆっくりと、右手を引き寄せられ、身体ごとジャックに抱き寄せられる。
……ダメっ
私は渾身の力を振り絞って、ジャックを突き放そうとした。
でも、ダメ。
ジャックはびくりともしない。
「ほら。
ここで吸血鬼の餌食になっちゃうかも、なんて。
想像しなかったの?」
耳元に響くのは、優しい声音。
言葉の内容なんて、気にさせないほど、ひたすらに甘い口調。
「だって」
「なぁに?」
ベッドの中で耳にするのに、ぴったりなほどの甘い調べ。
そして、それと相反するような強い力。
情けないほどに膝が震えているのが、自分で分かる。
「ジャックはっ」
「ん?」
鼻に抜ける声は、セクシーだ。
私の言葉をかき消すほどの、威力を携えている。


