魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】

改めて人の顔を鑑賞するのもどうかとは思うんだけど。
他にすることもない私は、一人。
うっかりハリウッド映画の撮影場所にでも迷い込んだ気分で、二人の顔を交互に見つめる。

そうでもしないと、やってられなかったの。

この、鉛のように重たい空気の中で、押しつぶされそうで。

しばらくの沈黙の後。
神様が唇を開いた。

「でも、そういうのは依頼人と直接話し合ってもらえないかな。
連絡ツールはできるだけまとめておかないと、後々面倒なんでねぇ。
分かる?神様ってさ魔界全部を纏めておかないといけないわけじゃない?あ、もちろんこれは建前なんだけど。
地球ほどじゃないけど、魔界も広いし。
それになんてったって、地球よりも知的生物の種類が多いんだよねー。
まぁ、あれを全部纏めて知的生物に分類して良いのかどうかって言う課題もなきにしもあらずなんだけど。
でも、幸い魔界は人間界と違って物事をいちいち細かく分類分析してまとめあげて金をもうけようなんていう輩は存在しないからね。
どれもこれも自分で都合の良いように分類して理解しておけばいいのだから、便利と言えば便利だよなぁ」

すらすらと、戯言を喋りだす神様。
前も思ったけど、このお方、相当お喋りがお好きよね。