「とりあえず、ここじゃ目立って仕方がないから、上に行こう?
部屋、押さえてあるから」
私を抱きしめている誰かが、軽い口調でそう言った。
私とジャック、そしてその誰かは騒ぎに乗じて、その場を離れる。
エイイチロウさんは、綾香に付き添う道を選んだ。
私は決意を持って、振り向く。
やぁ、と。
私を抱きしめていたのは、金髪美形のいつぞや病院で逢った「自称神様」で。
彼は、私の決意など吹き飛ばすかのように軽い調子で微笑んでくれた。
相変わらず、マネキン人形を思わせる完璧なルックスで、本当はかなり近寄り難い。
手が離れてどれほどほっとしたことか。
「あ、あの。
すみません。
これは、助けていただいたんですよね?」
エレベーターに乗りながら、神様に語りかける。
「そうだよ。
二度もリリーが刺されたら、今度こそ死んでしまうかもしれないじゃない?
そうなると、こっちまでとばっちりを受けるからねぇ」
「ありがとうございます」
なんだか、不本意な理屈だが、命拾いしたことに変わりはないので丁寧に頭を下げる。
くすり、と。
神様が羽毛のごとく軽い笑いを漏らした。
「リリーは案外、まっとうなんだね」
……ど、どういう意味ですか?
部屋、押さえてあるから」
私を抱きしめている誰かが、軽い口調でそう言った。
私とジャック、そしてその誰かは騒ぎに乗じて、その場を離れる。
エイイチロウさんは、綾香に付き添う道を選んだ。
私は決意を持って、振り向く。
やぁ、と。
私を抱きしめていたのは、金髪美形のいつぞや病院で逢った「自称神様」で。
彼は、私の決意など吹き飛ばすかのように軽い調子で微笑んでくれた。
相変わらず、マネキン人形を思わせる完璧なルックスで、本当はかなり近寄り難い。
手が離れてどれほどほっとしたことか。
「あ、あの。
すみません。
これは、助けていただいたんですよね?」
エレベーターに乗りながら、神様に語りかける。
「そうだよ。
二度もリリーが刺されたら、今度こそ死んでしまうかもしれないじゃない?
そうなると、こっちまでとばっちりを受けるからねぇ」
「ありがとうございます」
なんだか、不本意な理屈だが、命拾いしたことに変わりはないので丁寧に頭を下げる。
くすり、と。
神様が羽毛のごとく軽い笑いを漏らした。
「リリーは案外、まっとうなんだね」
……ど、どういう意味ですか?


