魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】

そうして、しばらく黙ってから顔をあげて、にこりと無邪気な笑みを見せた。

はしゃぐ気持ちが抑えられないかのように、茶色い髪がさらりと揺れる。

「あれですね、ユリア様。
探偵ごっこパート2ってヤツですねっ」

はて?

「人探し?」

「その程度じゃ番組としてツマラナイじゃないですか。
あれですよ、拉致監禁から被害者を救い出すっていうパターン☆」

ジュノの瞳が、キラキラと輝いてきた。

「ら、拉致監禁?」

人探しレベルを軽く超えた、物騒な言葉に私は目を丸くする。
ジャックはぎゅっと唇を噛んでいた。

「そう。
ちょっと心当たりがあるんです」

私はキョウを見上げた。
全く興味なさそうに、先ほど書店で買った本に目を落としていた。

カバーがかかっているので、何の本かは分からないが聞く気にはなれない。

「ねぇ、キョウ。
ゆっくりお話が聞きたいからうちにお招きしても良い?」

「良いよ」

キョウは本から目も離さずにぱちりと指を鳴らした。
一瞬後、私たち四人は見慣れたうちの玄関へと戻っていた。