(プロローグ)

【地球の罪の夢】

『神様のいない世界』

『悪魔ってどんなものなの?』

『私たちは人間なの?』

それはいつからそうなっているの?

その前はなんだったの?

 この世界はいつからあってどこまであるの?

 そこには眠りと死の世界が存在する。


 自分達が生きる為には、どこかで命の生きることにしっかりと向き合えたら。

 悲しみってただ寂しいとか切なさからなのかな。気持ちいいで済ませられない悲しみって、いいものだと思う。私達もそれで生きていきたい。
 悲しんでいる人のその気持ちを、綺麗事のみで済ませられない切ない世界。それは暖かい心として見て良いのかな? 
 生命の死に向き合いながら、『なんでこんなに酷い目にこの者達は遭うのだろう?』 と、死の意味を知っている私達の想いは、痛みつけられている世界。

 けれど、生きていかなくてはならない。

 死者に心を痛めている人々や種族だっていることも知って生きていく。


 つらいけれど、それが生きていく事なんだと思う。静けさの中に、しっとりとどこからともなく、冷たい心が水になるように生きてることもある。
 一つで存在していた私達が、どこかの己の体、それ以前の空気が私達をくるみはじめて、どこかの私達が、私達の全てをつつむように。

 そんな薄暗い気持ちに、その心に、切ない心持ちの良さも感じて、その心に収まるように生きていた。不安で体は冷たくも感じている。けれど私が悲しみの中に冷えた心でいられるのは、悲しみを悲しいままで良いと思える時代や環境、そこでいられたからなのかな。

 いつか生命の死の答えはでるのかな?

 以前ならばこの地上にいたのだ。
 地球人といったものの祖先達が。

 それは空の妖精。今では皆【スカイエルフ】とその者達は親しげに呼ぶ。多くの者が死んでいるそれは、墓の守り神のいる島で。