まだ、桜が散りきってない季節。少し肌寒いくらいの通学路。
今日から高校二年生。そう考えただけでわくわくした。
担任の先生は誰かな。優しい人が良いな、とか。仲良い友達とは同じクラスになれるだろうか。
「うぅ、寒いなぁ」
なんて、独り言をつぶやきながら正門を見上げる。
『 港第二高校 』
大きい正門に堂々と書かれた文字を見上げる。少し憂鬱かも、とか考えてみたり、、。
「れい!」
誰かにそう呼ばれて振り返ると、
「あ、ゆいか」
「いい朝だね〜!新学期だ!」
この子は、伊藤 結衣香(いとう ゆいか)。一年生の頃、同じクラスで仲良くしてた友達で明るくて、学年でも人気者。正反対な私にもかまってくれて感謝してる。口では言わないけどね。
「クラス表張り出されてるよ!見に行こ!」
「そうだね」
「れいと同じクラスがいいなぁ。そしたらずっと一緒にいられるもん!」
「わたしのこと大好きだね」
「そりゃー、そうだよ!だって、私の恩人なんだから!!」
「そうだっけ?」
「えー、忘れちゃったの?」
「あのときはね、確か一年前くらいだったかなぁ」
遡ること約一年前
「ゆいかちゃん、駅方面だよね?一緒帰ろうよ」
「お前だけずりーな。俺も!」
今日から高校二年生。そう考えただけでわくわくした。
担任の先生は誰かな。優しい人が良いな、とか。仲良い友達とは同じクラスになれるだろうか。
「うぅ、寒いなぁ」
なんて、独り言をつぶやきながら正門を見上げる。
『 港第二高校 』
大きい正門に堂々と書かれた文字を見上げる。少し憂鬱かも、とか考えてみたり、、。
「れい!」
誰かにそう呼ばれて振り返ると、
「あ、ゆいか」
「いい朝だね〜!新学期だ!」
この子は、伊藤 結衣香(いとう ゆいか)。一年生の頃、同じクラスで仲良くしてた友達で明るくて、学年でも人気者。正反対な私にもかまってくれて感謝してる。口では言わないけどね。
「クラス表張り出されてるよ!見に行こ!」
「そうだね」
「れいと同じクラスがいいなぁ。そしたらずっと一緒にいられるもん!」
「わたしのこと大好きだね」
「そりゃー、そうだよ!だって、私の恩人なんだから!!」
「そうだっけ?」
「えー、忘れちゃったの?」
「あのときはね、確か一年前くらいだったかなぁ」
遡ること約一年前
「ゆいかちゃん、駅方面だよね?一緒帰ろうよ」
「お前だけずりーな。俺も!」
