「もしかして付き合ってるの?」 「いや」 「じゃああたしも呼んで!! 優香って呼んで!!」 訴えるような必死さに私は 居場所を失う。 私…やっぱりこの仲には言っちゃダメなんじゃ…。 「お願い!!あたしを見捨てないで!!」 訴える季さんの目には涙があふれていた。 「季、落ち着け」 陸くんが季さんを優しく座らせるが 季さんは乱雑に払いのける。 「アズ…!!!!」 季さんが見つめる先には 冷たい目つきの東くんがいた。