「それは…いやだ…」 「じゃあ教えて。 せっかく親がつけてくれた名前なんだから♪」 「・・・・・。」 私は小さい声で言った。 「…め」 「え?」 「・・・・。」 「もっとでっかい声で!!」 「すず…め」 「すずめ?」 「うん…」 時間が止まったように 東くんの動作が止まる。 そして電車も目的地に止まって 電車が揺れて東くんがバランスを崩す。