―一方、学校では―



部長が終礼を掛ける。



「ありがとうございました。」



礼をして武道場から出るとそこには季がいた。



「待たせて済まなかったな。」


「暇つぶしだよ…暇つぶし…」



そう言ってふてくされる。




「心配なのか…?あいつらのこと。」


「・・・・・。」


「心配するな、あいつなら平気だよ。」


「だから…心配なんじゃん。」


「…わりぃ。」




桜のことをどうにかしてくれる。


そう分かっているけど


その反面



拒むような気持ちがあった。