「あはは。面白い人だね。 そういやさっき墓とか言ってたよね?」 「おぉーう!そうだぜ!ブラザー☆」 東君のテンションが急に上がっている。 雨宮くんは私に目を移す。 「それって…桜の両親の墓?」 私は目をそらしうなずく。 「じゃあ、俺が案内するよ。」 雨宮くんは優しい口調で言った。 えっ・・・ なんで雨宮くんが私の両親の墓を…? 「知ってんの?」 東君が不思議そうに聞く。 「まぁ…ね…」 そう言って、雨宮君は気まずそうに笑う。 「俺、桜のこと好きだったし。 断られたけど…。」 えっ―。