最寄駅に着いた私達。



まさか本当に行くとは思わなかった。




「駅員さぁ~ん。」


東君は旅行するようにニコニコ笑って楽しそうだった。



その手は私と繋いでいる。



温かいぬくもり。。。





「熊谷に行くには、どれに乗れるのぉ?」



駅員さんに聞く東君。



「2番線だよ。


 君たち仲良く家出かい??」



駅員さんは頼もしそうに笑う。




「いえ、駆け落ちです☆」



えっ!?




「ハッハッハッハッ!!


 若いのに大変だなぁ。


 気をつけていってらっしゃい。」




そう言って、駅員さんは笑顔で見送ってくれた。







そして、電車の中。




「ヤッホォ~イ!!すいてるぅ~!!ラッキィ~ww」


東君は無邪気に騒ぎまくる。



本当に大丈夫かな??




≪つぎはぁ~おけがわぁ~


 おけがわでぇ~す。≫



東君の無邪気な動きがピタッと止まった。




「今・・・桶川って言ったよな??」



私はうなずく。




「アハハァ~w下り乗らなきゃいけないのに、


 上り乗っちゃったァ~ww




 って・・・・


 乗り間違えたぁ~~~~~~~!!!??」







・・・・みたいです。(汗)