俺はその場に立ちすくんだ。 「会いたい・・・・。」 桜は小さな声で呟く。 「・・・会いたいよ・・・・・。」 桜・・・。 ・・・・・・・。 「だったら、行こう?」 「えっ?」 「両親の墓の場所・・・知ってる??」 「くま・・がや・・・。」 桜は顔を上げる。 俺は桜に笑顔を見せた。 「うしっ!行くぞ!!」 「えっ・・・?」 「熊谷に!!」 俺は桜の手を引っ張り、桜を立ち上がらせた。 そして、桜の涙を拭いた。 俺・・・なんとしてでも 桜を守んなきゃ。