プルルルルルルル
プルルルルルルル
電話が鳴った。
誰も居ないので電話に出る。
『桜・・・・・・・か?』
「・・・・・陸・・・・くん・・・??」
『ああ・・・。』
沈黙が続いた。
今すぐ電話を切りたかった。
『お前・・・よく頑張ったな・・・。』
「えっ・・・」
『季からだいたいの話は聞いた。
お前・・・よく頑張ったよ。』
陸君・・・。
『お前、凄いよ。
212位から28位に一気に上がったんだから。』
・・・・・違う。
『お前、一生懸命、季のために勉強したもんな。』
・・違う・・・私は・・・・っ
『さくら・・・っ』
私はっ・・・・!!!!
「ごめんなさいっ!!」
がちゃっ
電話を切った。
私は・・・
励ましの言葉なんか望んでない・・・・
私は・・・・・



