「もし桜がベスト5に入れなかったら、


 アタシの家庭科の点数を10点引いていいです。



 これならアタシが本気って分かりますよね??」




なんで・・・




なんで・・・



なんでここまで??






「なんでここまで桜をかばうの?」




先生が申し訳なさそうな声で聞いた。





それを笑顔で返す季さん。



「友達ですから☆」








そう言って季さんは私をつれて家庭科室を出た。













廊下は私達の足音しか聴こえない。。。





私と手を繋ぐ季さんの手は、ほどけそうだった。







私の為に言ってくれたみたいだけど・・・




私はベスト5なんて入れないよ。。。







無理に決まってる。。。






自然と涙がこみ上げてきた。






プレッシャーの重圧に負けて歩くのが遅くなる。





そして、季さんとの手を離した。