“そういえばさ”と東は周りを見回す。 「俺の席ってどこ?」 「ああ、それなら」 季と目が合い、俺は目をそむける。 「陸の前だよ」 「陸?」 確かに俺の前は空席だった。 「あー、ここね!」 空席に席が埋まる。 奴は…俺のことを覚えてないのか…。 「陸…?」 前からぽつりと聞こえた。 っと同時に奴は俺のほうへ振り向いた。