「こんばんは、陸先輩♪ 夜遅くにお月見ですか?」 月の光を汚された。 俺の縄張りを 一人のちっちぇ男子に先を越されていた。 「誰だ」 そこは俺の縄張りだ。 そう睨みつけるが暗くてあまり迫力ないなと 目の力を少し弱める。 「そういえば、先輩じゃないんだぁ~」 「誰だって聞いているんだ!!」 大声を上げるが、やはり虚しさしか感じない。