―数学の授業―





私は配われたプリントを見て



ペンが止まった。








“証明”なんて分かんない…












「どうした?手が止まってるぞ?
具合でも悪いのか??」





陸君の視線が来る。




私は黙り続けた。







関わっちゃダメ…







「…。△ABCと△DCAはどれだか分かるか?」






えっ?…





陸君がプリントに書いてある図形を指差した。







「それで、仮定と結論を見つけ出して…



最後に合同条件を…」








私はコクコクと頷いた。







「じゃ、あとは自分の力で解け。」






「あ…ありがと…ございます…」





「ああ」





そして、陸君は自分のプリントをやり始めた。






また






迷惑かけちゃった・・・