やっぱり…。 なら、私はそこへ踏み入れられないよ…。 「だけど」 彼女の声が強くなる。 「諦めた♪」 笑顔をともに。 「え?」 「好きだけどさ。 あたしがアズのこと縛りつけちゃダメだと思うし。 アズは桜のこと本当に好きみたいだから。 あたしは身を引く。」 「そんな…」 私はどうすればいいのか戸惑った。 「べつにあんたのためじゃないよ? …昨日、二人っきりだったときアズと約束したんだ…。」 「・・・・・。」