「えっ…いや…そんな… まっ…まぐれです…」 私は目の前を把握できず後ずさる。 「まぐれ?ほーう、まぐれで取れる点数か」 「えっ…あっ…ちがっ」 陸くんがからかうように笑う。 「ねぇ、少しぐらい自分に自信を持てば?」 隣ではニコリと微笑む季さん。 「ろうそくに灯をともせ!!」 拳を突き上げる東くんに 蹴りを入れる陸くん。 「そして、もう少しあたしたちのこと 信じてみてよ?」 季さんは私の手をぎゅっと握った。