「どんな人でも…。 私も…季さんも… 東くんも…」 隣に居る陸くんは じっと空を見つめている。 「陸くんも…」 私よりも元気で幸せそうな人たちにも 孤独という固まりを持っていることを 私は知らなかった。 いや、知ろうとは思わなかった。 孤独の重さや大きさばかりはかりで測って 満足していたのかもしれない。