「俺が学校に行ってなかった間 季はずっと一人ぼっちだった。」 「学校に…行ってなかったの?」 私の問いかけに神妙にうなずく。 彼も…そんな時期があったのか…。 「俺、本当は13歳なんだ」 「え…」 思いもしなかったことで私は彼の顔を見る。 その顔は何かを惜しむような顔だった。 「だから本当は中学生だ」 「どうして…?」 「留年だよ」 彼は空を見上げる。