尊いタイコアをずっと側で見守っていたい田中ですが何か?!

入学式までの時間。
行くあてもなく、ただ気の向くままに歩いておりました。

先生に呼ばれお手伝いしたせいか、式中には大変眠くなりました。

校長先生のお話がとても心地よく、子守唄のようでした。

うとうとしていると、「はいっ!!」と、透き通るような声が体育館に響きます。

桜の木の下にいた、天使の君です。

「……いつでも全力で誰かの力になれるよう頑張ります」

大きな拍手でした。
長いスピーチでしたが、それを感じさせることなくまた、素敵な言葉が散りばめられていました。

誠実、実行力、熱意、その他にもたくさんの力が彼にはあることが、式の出席者全員に伝わったと思います。

式が終わり、偶然にも私の前に桜の木の下の御二方が並んで歩いておりました。

「スピーチ、お疲れさん。めずらしく緊張してたな」
「あーあ、バレちゃうのか、大雅には」
「拗ねるなって、ほら」
「さっきの花びら?」
「桜もまた、祝福してやるってさ」

目の前で、桜の花びらが天使の君の頭上から舞いました。

映画のワンシーンのようで、思わず見惚れてしまいました。

天使の君が頬を赤く染め、照れたように微笑んでおります。

なんて、尊いのでしょうか。
私は再び御二方をずっとお見守りすると心に誓いました。