君がいない夏を、もう一度壊す。



「…柚希、今日飲まない?」

「うわごめん、今日はほのかと女子会しようと思って〜っ!」

夢の中では、今日で柚希が死ぬ。

柚希をひとりにしておくことはできずに、僕はそれとなく宅飲みに誘った。

しかし、申し訳なさそうにして断られ。


「ねぇほのか、今日柚希と飲み会すんの?」

僕は柚希の言葉を信じられなくて、疑ってしまって、こっそりと聞いても

「っうん、柚希と今日は女子会デーだよ」

と微笑まれる。




もしこれで柚希が死ななければ、晴れて明日を迎えることができる。


柚希と一緒に明日も過ごしたい。


そう願いながら、僕は寝た。

LINEで「おやすみ」とメッセージを送ったのを確認して。






…柚希は、マンションの最上階の階段から飛び降りて死んだ、らしい。


それも、柚希の自宅で。



ほのかから電話があって飛び起きたのは、朝4時のことだった。